谷垣禎一、支持率最低だが、実直さと誠実さが魅力!そして今年の前半は!?
なんと先般のTownMeetingでは、小泉首相の口から同席する安倍晋三を支持する口振りが目立った。
福田康夫の不出馬宣言以後、ポスト小泉レースは、現小泉首相の意のまま安倍晋三の独走、そして小泉の丸投げ課題を彼が処理できるのであろうか!?
役者でもない。タレントでもない。女性に人気がある。マスクが良い。若さがある。
~などと、またそんな他愛のない見方で小泉劇場に誑かされた国民の大半、「戦争を知らない子供達」は、好奇心と人気投票だけで次の自民党総裁選を「小小泉・安倍劇場」にしてしまうのだろうか!?
彼は、推移する高い支持率の中身を吟味せず、対抗馬にならない対抗馬の出方を注視している。



支持率最低の谷垣禎一は、出馬を表明し、総裁選での対立軸を示した。
・首相になったら、「靖国参拝」はしない。
・世界の成長センター北東アジア諸国、近隣外交の不自然さを是正に努力する。
・2010年代半ばまでには消費税を福祉目的で10%以上にしたい。(来年の参議院選を睨んで小泉首相さえ口をつぐむ課題に正直である。)
・地方格差の是正(小泉~竹中導入の市場原理主義による安易な拝金主義の影響)
彼にとって、安倍式芸能人人気は先ず無理と自認して、小泉行政の是正色を鮮明に押し出した。
これしか道はない。政治家の手練手管は不必要。小泉首相のように庶民に「痛み」を要求し、その耐えた彼らへのギフトは更なる高齢者主体の「痛み」の要請である。
これから当然になる「老々介護」や高齢者福祉まで先送りし、「郵政の民営化」でJRの民営化で我が故郷北海道が疲弊したような地方格差は拡大する。
安倍のお坊ちゃまには肌感覚では解らない「大いなる国民」理解である。
谷垣禎一、その誠実さで善戦を望む!
負けても仕方ない。でもどれだけ「戦争を知らない子供達」が8割に達する日本国民に、IT拝金主義者を除き、政治は安易な他人事でないことを教えて欲しい!
本来なら古武士的に自分を貫いた「平沼赳夫」的人物に登場願いたいのだが…。
2006年も7ヶ月が過ぎる。
この前半半年のブログの思いを、老婆心ながら集大成したような一文を購読誌「労働と経済」7/25日号に書いた。
チョッと長いが、ご参考までに、初老の「物書き」の思いを感じていただければ幸いである。
「人は人なり、世は世なり…」(136)
“もう半年が…”
*もう半年が…。
我が愛した昔の「ことわざ辞典」には、
「光陰矢のごとし」とか、「歳月人を待たず!」など、時と社会の変化を表現することわざがあった。
ところが、時も社会も朝令暮改の現代複雑多忙社会では、以下のような状況下にある。
「IT化 用ない人まで 気忙しく」
「ネット情報、矢の如し。デジタル化、人を待たず!」などと文明の爛熟期を迎えている。
文明は、文化と違って人間の歴史や足跡を保護しない。正に消費文明と言う如く、消費を牽引する人的資本主義の先端社会とも言えようか!?
社会の発展、経済成長、景気回復、庶民の生活の向上を考えると、停滞から脱出するためにも、新時代的消費「物」の発明・作成は、必要不可欠かもしれない。
しかし、あまりにも拙速で人間を無視したその加速的発展ではなかろうか…。
毎日が変わる。1週間が変わる。1月が変わる。そうして、1年も経とうものなら、その新消費文明の商品(モノ・サービス)は、初老の「物書き」の嘆きや愚痴など一蹴して対応できないほど変貌している。
このところ、年寄りの冷や水なのか、それとも新市場原理的経済の偏向回復への義憤なのか、そんな思いが頭を離れない。
年寄りは、時代から置いていかれないように、いつの時代も新しいものに反動的になるものだが、この10年余りのデジタル化促進、人的労働の軽視は、いつもながらの年寄りの愚痴とはひと味違って受け止めてもらいたい気がする。
いつの時代でも、発明・発見は、人的創造力を刺激し、人々の、庶民の日常の暮しまで、時間をかけて浸透していった。
しかし、今の時代は誰も待ってくれない。
努力の甲斐なく遅れをとっても、冷徹な社会は、また企業は、「自立できない人間」と烙印を押して棄て去ることに臆することもなくなった。
「優勝劣敗」、「勝ち組と負け組」などという金儲けでの尺度が、短絡的に社会的評価の最右翼化してきた。
これまでは、政治も経済も「マーケット(金融市場)」に委ねられた、そんな軽薄な日本ではなかったはずだ。
東大卒(中退)~ヴェンチャー参入~勝ち組のタワー「六本木ヒルズ」のオフィス~ヒルズ族間の情報交換や商品のやり取りで浮(うわ)ついた金儲け亡者を「勝ち組」という風潮が一昨年あたりから蔓延した。
そんな社会を背景に、「カネで女も心も買える!」と嘯(うそぶ)いていた「ホリエモン」が逮捕された。
インサイダー取引。
時間外取引。
敵対的買収策TOB。
社会常識の一部として苛烈な株式市場用語と理解していたそんな「ワード」が、彼ら拙速的ヒルズ族の日常的な業務との錯覚を与えた。
「お金儲けって悪いことですか!?」と、自分の逮捕を見越したM&A村上ファンドの「村上世彰」の記者会見などは、彼ら時代の常識を問うものであった。(そうですね、ルール違反がなければ…)
そうしたマーケット至上主義の陰には、いつもアメリカのマネートレーダー、「ゴールドマンサックス」、「メリルリンチ」、「リーマンブラザース」などの姿が見え隠れしていた。
そして、あろうことか、日本国金融のサミットにいる日銀総裁、福井俊彦氏の村上ファンドへの出資の道義問題にまで発展した。
日本銀行総裁まで村上マジックに乗せられ、利用されたようだ。
06年の前半年、市場原理主義の歪みが表面に出始めた。アメリカ的資本主義の規制緩和は、日本的マネーメーカーのバックとして、ナベツネ(読売新聞社主、渡辺恒雄)さんの言う多くの海外「禿げたかファンド」を呼び込んだ。
彼らは一様に、「会社は誰のものか? 株主のものである」という論理から、利益を生むのがストック(株)であるという認識を日本に持ち込んだ。
近年急激に議論が集中している「企業統治(コーポレート・ガヴァナンス)」も、その理論武装の結果であろう。
また、職種的に明確な海外企業では、当然として公平・平等さで評価できる「成果主義」をも、咀嚼せずに持ち込み失敗する日本企業に、そのアナリストやアドバイザーとしてビジネスを拡大している人事専門の企業まで輸入されている。
この半年、小泉劇場はカーテンコールを待つだけで、改革の言葉だけに彷徨している。
* フィナーレ、小泉政権
06年4月26日、小泉政権は、その劇場政治の長期5年間を超えた。
あの5年前の熱気。
「小泉純一郎なら何かをするだろう!」という国民的声援に応えて、当初は選挙のたびに、小泉純一郎と握手する、肩を並べるポスターの候補者は当選する神話まであった。
彼の改革は、道路公団の出鱈目是正からスタートした。しかし、それも道路族の粘り勝ちか、不必要な「道路」も、彼の任期終了後から予定通りに造られそうである。
社会保険、雇用保険の国民からの徴収金の出鱈目な投資と天下り役人施設増設へのメス。
それに伴う「特別会計」項目の取捨選択・統一化も、彼の口から「檄」が飛んだだけで進んだ様子はない。社会保険庁改革も、その他幾つかの案件も、小泉好みでないものは、国会の期間を延長せず先送りとなった。
これは変人ならではの本当にサプライズ!
参議院で否決された「郵政の民営化」で、報復的に衆議院を解散。
正に劇的な小泉劇場は、反対の議員選挙区へ「刺客」、「くの一」を立候補させ、小泉劇場は一時「復讐劇」で民衆の興味を惹起した。
何故、小泉純一郎の「口先丸投げ」が民衆に好かれるのか解らないが、彼らは「郵政の民営化」反対議員を粉砕、小泉チルドレン83名の誕生となった。
過去のキャリア役人、外資系エコノミスト、スーパーの社長、新潟災害地の町長、そして若いサラリーマンまでと、面白可笑しく選挙をイベント化し、誰でも政治に参加できるようなギミックで、政治を大衆化したように見せかけた。
小泉純一郎は、自分に不都合な案件は先送りし、ブッシュ大統領への手土産造りもあって、野党の叫びには耳を貸さず、冷酷小泉首相のまま、自分に都合よく予定通り国会を閉会した。(安倍君、後は君の役目だ!)
「郵政の民営化」、それだけで首相になったのだから後は次期政権に先送りということか…。
イラクはまだ先が見えず。ブッシュへの対応上、航空隊を増強して陸上部隊は撤退させるらしいが、航空部隊は輸送路線をバクダッドまで延ばされるリスクは大きい。
国会での審議なしに、9月までは、次の総裁選の騒ぎを見ながら、必要なことは国民に説明の必要なく閣議決定になるのだろうか!?
BSE牛肉の再輸入とバクダッドへの航空自衛隊の戦線延長を土産に、ブッシュ大統領の「ウェルカム」を期待しているのか…。
今回の渡米では、オペラではなく、あの我々世代永遠のロックスター、エルヴィス・プレスリー所縁の地テキサス州メンフィスまでブッシュに招かれ、個人的な趣味でプレスリーの墓参までするという。
批判はやさしい。だが、彼の5年間は本当に国民の理解があったのであろうか?
それとも、政治に無関心で無責任な国民が、小泉劇場の大衆演劇に魅せられてきたのであろうか! そのツケが後で国民に廻ってきてからではもう遅い。その頃、小泉純一郎は民衆の中の一つの顔になっているであろう。
*4年後の「日本、チャチャチャ!」
極めて残念だが、予想通りの結果になった。
素人でもメディア分析を見ながら、「コイツは難しい。順当には第一予選突破は無理かもしれない」と、半ば諦めムードもあった。
初戦のオーストラリア戦に、日本の引き摺る弱さを見た。選手それぞれのフィジカルな弱さ、メンタリティの気迫欠如、それに終盤の粘りない攻防。
いくらジーコが名選手だったからといって監督は別物であった。
日本の選手は、そのフィジカル的弱さと気迫のなさを庇ってこれまでなんとかアジアで上位を保てたのは、その機動力と組織力、その戦略であった。
前回のトルシェは、日本のそこを強力にアジテートした。自立できない選手達にはカッコウの戦略であった。ジーコは自分が名選手だっただけに、日本の選手の自立力を出来る限り引き出そうと努めた。しかし、フィジカルにもメンタルにも、ヨーロッパで散々苦労した中田英寿ぐらいしか対応できなかった。
「ニッポン、チャチャチャ!」は、また4年後の南アフリカまで持ち越そう。
サポーターも成長し強くなって!
(作家・コンサルタント)
「労働と経済」06年7月25日用
約840兆円の負債を積んで、一体「日本丸」はどこへ向かうのだろうか!?
我が故郷の夕張市の630億円の破綻では済まされない!
福田康夫の不出馬宣言以後、ポスト小泉レースは、現小泉首相の意のまま安倍晋三の独走、そして小泉の丸投げ課題を彼が処理できるのであろうか!?
役者でもない。タレントでもない。女性に人気がある。マスクが良い。若さがある。
~などと、またそんな他愛のない見方で小泉劇場に誑かされた国民の大半、「戦争を知らない子供達」は、好奇心と人気投票だけで次の自民党総裁選を「小小泉・安倍劇場」にしてしまうのだろうか!?
彼は、推移する高い支持率の中身を吟味せず、対抗馬にならない対抗馬の出方を注視している。



支持率最低の谷垣禎一は、出馬を表明し、総裁選での対立軸を示した。
・首相になったら、「靖国参拝」はしない。
・世界の成長センター北東アジア諸国、近隣外交の不自然さを是正に努力する。
・2010年代半ばまでには消費税を福祉目的で10%以上にしたい。(来年の参議院選を睨んで小泉首相さえ口をつぐむ課題に正直である。)
・地方格差の是正(小泉~竹中導入の市場原理主義による安易な拝金主義の影響)
彼にとって、安倍式芸能人人気は先ず無理と自認して、小泉行政の是正色を鮮明に押し出した。
これしか道はない。政治家の手練手管は不必要。小泉首相のように庶民に「痛み」を要求し、その耐えた彼らへのギフトは更なる高齢者主体の「痛み」の要請である。
これから当然になる「老々介護」や高齢者福祉まで先送りし、「郵政の民営化」でJRの民営化で我が故郷北海道が疲弊したような地方格差は拡大する。
安倍のお坊ちゃまには肌感覚では解らない「大いなる国民」理解である。
谷垣禎一、その誠実さで善戦を望む!
負けても仕方ない。でもどれだけ「戦争を知らない子供達」が8割に達する日本国民に、IT拝金主義者を除き、政治は安易な他人事でないことを教えて欲しい!
本来なら古武士的に自分を貫いた「平沼赳夫」的人物に登場願いたいのだが…。
2006年も7ヶ月が過ぎる。
この前半半年のブログの思いを、老婆心ながら集大成したような一文を購読誌「労働と経済」7/25日号に書いた。
チョッと長いが、ご参考までに、初老の「物書き」の思いを感じていただければ幸いである。
「人は人なり、世は世なり…」(136)
“もう半年が…”
*もう半年が…。
我が愛した昔の「ことわざ辞典」には、
「光陰矢のごとし」とか、「歳月人を待たず!」など、時と社会の変化を表現することわざがあった。
ところが、時も社会も朝令暮改の現代複雑多忙社会では、以下のような状況下にある。
「IT化 用ない人まで 気忙しく」
「ネット情報、矢の如し。デジタル化、人を待たず!」などと文明の爛熟期を迎えている。
文明は、文化と違って人間の歴史や足跡を保護しない。正に消費文明と言う如く、消費を牽引する人的資本主義の先端社会とも言えようか!?
社会の発展、経済成長、景気回復、庶民の生活の向上を考えると、停滞から脱出するためにも、新時代的消費「物」の発明・作成は、必要不可欠かもしれない。
しかし、あまりにも拙速で人間を無視したその加速的発展ではなかろうか…。
毎日が変わる。1週間が変わる。1月が変わる。そうして、1年も経とうものなら、その新消費文明の商品(モノ・サービス)は、初老の「物書き」の嘆きや愚痴など一蹴して対応できないほど変貌している。
このところ、年寄りの冷や水なのか、それとも新市場原理的経済の偏向回復への義憤なのか、そんな思いが頭を離れない。
年寄りは、時代から置いていかれないように、いつの時代も新しいものに反動的になるものだが、この10年余りのデジタル化促進、人的労働の軽視は、いつもながらの年寄りの愚痴とはひと味違って受け止めてもらいたい気がする。
いつの時代でも、発明・発見は、人的創造力を刺激し、人々の、庶民の日常の暮しまで、時間をかけて浸透していった。
しかし、今の時代は誰も待ってくれない。
努力の甲斐なく遅れをとっても、冷徹な社会は、また企業は、「自立できない人間」と烙印を押して棄て去ることに臆することもなくなった。
「優勝劣敗」、「勝ち組と負け組」などという金儲けでの尺度が、短絡的に社会的評価の最右翼化してきた。
これまでは、政治も経済も「マーケット(金融市場)」に委ねられた、そんな軽薄な日本ではなかったはずだ。
東大卒(中退)~ヴェンチャー参入~勝ち組のタワー「六本木ヒルズ」のオフィス~ヒルズ族間の情報交換や商品のやり取りで浮(うわ)ついた金儲け亡者を「勝ち組」という風潮が一昨年あたりから蔓延した。
そんな社会を背景に、「カネで女も心も買える!」と嘯(うそぶ)いていた「ホリエモン」が逮捕された。
インサイダー取引。
時間外取引。
敵対的買収策TOB。
社会常識の一部として苛烈な株式市場用語と理解していたそんな「ワード」が、彼ら拙速的ヒルズ族の日常的な業務との錯覚を与えた。
「お金儲けって悪いことですか!?」と、自分の逮捕を見越したM&A村上ファンドの「村上世彰」の記者会見などは、彼ら時代の常識を問うものであった。(そうですね、ルール違反がなければ…)
そうしたマーケット至上主義の陰には、いつもアメリカのマネートレーダー、「ゴールドマンサックス」、「メリルリンチ」、「リーマンブラザース」などの姿が見え隠れしていた。
そして、あろうことか、日本国金融のサミットにいる日銀総裁、福井俊彦氏の村上ファンドへの出資の道義問題にまで発展した。
日本銀行総裁まで村上マジックに乗せられ、利用されたようだ。
06年の前半年、市場原理主義の歪みが表面に出始めた。アメリカ的資本主義の規制緩和は、日本的マネーメーカーのバックとして、ナベツネ(読売新聞社主、渡辺恒雄)さんの言う多くの海外「禿げたかファンド」を呼び込んだ。
彼らは一様に、「会社は誰のものか? 株主のものである」という論理から、利益を生むのがストック(株)であるという認識を日本に持ち込んだ。
近年急激に議論が集中している「企業統治(コーポレート・ガヴァナンス)」も、その理論武装の結果であろう。
また、職種的に明確な海外企業では、当然として公平・平等さで評価できる「成果主義」をも、咀嚼せずに持ち込み失敗する日本企業に、そのアナリストやアドバイザーとしてビジネスを拡大している人事専門の企業まで輸入されている。
この半年、小泉劇場はカーテンコールを待つだけで、改革の言葉だけに彷徨している。
* フィナーレ、小泉政権
06年4月26日、小泉政権は、その劇場政治の長期5年間を超えた。
あの5年前の熱気。
「小泉純一郎なら何かをするだろう!」という国民的声援に応えて、当初は選挙のたびに、小泉純一郎と握手する、肩を並べるポスターの候補者は当選する神話まであった。
彼の改革は、道路公団の出鱈目是正からスタートした。しかし、それも道路族の粘り勝ちか、不必要な「道路」も、彼の任期終了後から予定通りに造られそうである。
社会保険、雇用保険の国民からの徴収金の出鱈目な投資と天下り役人施設増設へのメス。
それに伴う「特別会計」項目の取捨選択・統一化も、彼の口から「檄」が飛んだだけで進んだ様子はない。社会保険庁改革も、その他幾つかの案件も、小泉好みでないものは、国会の期間を延長せず先送りとなった。
これは変人ならではの本当にサプライズ!
参議院で否決された「郵政の民営化」で、報復的に衆議院を解散。
正に劇的な小泉劇場は、反対の議員選挙区へ「刺客」、「くの一」を立候補させ、小泉劇場は一時「復讐劇」で民衆の興味を惹起した。
何故、小泉純一郎の「口先丸投げ」が民衆に好かれるのか解らないが、彼らは「郵政の民営化」反対議員を粉砕、小泉チルドレン83名の誕生となった。
過去のキャリア役人、外資系エコノミスト、スーパーの社長、新潟災害地の町長、そして若いサラリーマンまでと、面白可笑しく選挙をイベント化し、誰でも政治に参加できるようなギミックで、政治を大衆化したように見せかけた。
小泉純一郎は、自分に不都合な案件は先送りし、ブッシュ大統領への手土産造りもあって、野党の叫びには耳を貸さず、冷酷小泉首相のまま、自分に都合よく予定通り国会を閉会した。(安倍君、後は君の役目だ!)
「郵政の民営化」、それだけで首相になったのだから後は次期政権に先送りということか…。
イラクはまだ先が見えず。ブッシュへの対応上、航空隊を増強して陸上部隊は撤退させるらしいが、航空部隊は輸送路線をバクダッドまで延ばされるリスクは大きい。
国会での審議なしに、9月までは、次の総裁選の騒ぎを見ながら、必要なことは国民に説明の必要なく閣議決定になるのだろうか!?
BSE牛肉の再輸入とバクダッドへの航空自衛隊の戦線延長を土産に、ブッシュ大統領の「ウェルカム」を期待しているのか…。
今回の渡米では、オペラではなく、あの我々世代永遠のロックスター、エルヴィス・プレスリー所縁の地テキサス州メンフィスまでブッシュに招かれ、個人的な趣味でプレスリーの墓参までするという。
批判はやさしい。だが、彼の5年間は本当に国民の理解があったのであろうか?
それとも、政治に無関心で無責任な国民が、小泉劇場の大衆演劇に魅せられてきたのであろうか! そのツケが後で国民に廻ってきてからではもう遅い。その頃、小泉純一郎は民衆の中の一つの顔になっているであろう。
*4年後の「日本、チャチャチャ!」
極めて残念だが、予想通りの結果になった。
素人でもメディア分析を見ながら、「コイツは難しい。順当には第一予選突破は無理かもしれない」と、半ば諦めムードもあった。
初戦のオーストラリア戦に、日本の引き摺る弱さを見た。選手それぞれのフィジカルな弱さ、メンタリティの気迫欠如、それに終盤の粘りない攻防。
いくらジーコが名選手だったからといって監督は別物であった。
日本の選手は、そのフィジカル的弱さと気迫のなさを庇ってこれまでなんとかアジアで上位を保てたのは、その機動力と組織力、その戦略であった。
前回のトルシェは、日本のそこを強力にアジテートした。自立できない選手達にはカッコウの戦略であった。ジーコは自分が名選手だっただけに、日本の選手の自立力を出来る限り引き出そうと努めた。しかし、フィジカルにもメンタルにも、ヨーロッパで散々苦労した中田英寿ぐらいしか対応できなかった。
「ニッポン、チャチャチャ!」は、また4年後の南アフリカまで持ち越そう。
サポーターも成長し強くなって!
(作家・コンサルタント)
「労働と経済」06年7月25日用
約840兆円の負債を積んで、一体「日本丸」はどこへ向かうのだろうか!?
我が故郷の夕張市の630億円の破綻では済まされない!
この記事へのコメント
ポスト小泉は小粒ばかりで頼りないね・・・何故吉田茂・佐藤栄作・池田勇人・田中角栄・中曽根康弘みたいな人はいないのかな・・・今の日本に必要なのは崇高な信念と国家の品格を作り出す・・・ビジョンをもった人だぞ・・・無理かね・・・石原慎太郎・小沢一郎が頼りになるのにな・・・
泥棒の先人・石川五右衛門先生の言葉、「浜の真砂は尽きるとも、世に悪人の種は尽きまじ!」ですねぇ。
←小泉氏には国民の願がどうも通じない様で悲しい限りです。
←いえいえ、まだまだ「おいどん」様には叶いません。またAsahina さまのように教養が御座いませんので修行中です。今後も何卒ご教導ください。
私は最近はいつも思うのですが、「おいどん」さまやAsahina さまのような絵で見せる今日のニュースが、パソコン時代のニュースの主流となるのではないのか??と・・・。
これからのインターネット新聞を模索しておりますと云っても過言ではないといえるでしょう。
私はそこを模索する御2人に知り合えて幸運だと思います。ありがとう御座います。
←本当にそうですねぇ。悲しい現実ですがレベルを下げてでも学士号を一般化しようとしたのは、間違いなく文科省です。
←確かにその危惧の念を共有する人が少な過ぎます。日本は人材だけが頼みだと小泉はいいますが本当の気持ちかどうか・・・。
教育は国家100年の大計というに、実に構想の無い教育の実体です。このままではただただ座して国家の滅びる時を待つようなものです。
この国には、天よりおりて起つ明主はいないのでしょうか。地より湧き出ずる英傑はいないのでしょうか。