歴史はつくられる!

日本の外交下手は今に始まったことではないが、それにしても昨今の北東アジアでの反日行動を見ると考えさせられる。 考えられなかった北朝鮮・中国寄りの韓国のノムヒョン大統領の日本批判。それに次いで、北京で始まった反日デモ・暴動。その翌週には上海他数多くの都市に広がる。
(お陰さまで、次作品のための取材にと、2度目の上海と杭州・蘇州旅行を一時見合わせました)
韓国は過去の36年余の日本植民地政策を今更俎上に乗せるはずはなかった。また、中国も単純に1万6千社10万人になんなんとする日本の経済進出への嫌がらせでのデモでもないはずだ。もし、日本の企業が、そのデモ・暴動で撤退に追い込まれれば困るのは、そこに働く中国国民である。
日本の政治家やさるマスコミは、日本進出や国連での常任理事国への日本意志表示に対する、韓国や中国の国民への「日本非難」でのガス抜き行為だと気楽にお考えの方もいる。
しかし、歴史は作られる。ある意味では、時にはご都合で改ざんされる。
おそらく、第2次世界大戦の傷跡を微かにでも知っているのは、若くてもう私達世代ぐらいであろう。
ちなみに、北海道小樽で育った私は、本州ほどの被害は受けなかったが、ポツダム宣言にからみ、ソ連が小樽など港湾施設を空爆し始めたのも体験している。そして、終戦の翌年、昭和21年には最後の「国民学校一年生」を歌った。
今、韓国や中国で問題になっている「新しい教科書」をつくる会が、どれほど現代史を忠実に再現できたであろうか!? 少なくとも、私達世代の目から見れば、西欧の植民地化に「大東亜共栄圏構想」でアジアの平和のために日本が立ち上がったとは思えない。彼等と同じ侵略戦争の域を出ていない。それなのに歴史的現実を美化して教科書に書くということは、これからの世代はそれを学習して間違った歴史認識を持つに至るということである。また、同様に、韓国や中国の教科書が、歴史認識を曲げずとも、日本の犯した戦争犯罪を過激に詳述すれば、彼等の日本への反感は増幅する。(それが、一党独裁国で過激な描写になれば「真実はひとつ」として尚更である。)
その頃を知っている国民にさえ、単なる美化された日本侵略戦争は、次の世代に間違った肯定を与え、また中国や韓国へのこれまで蓄積した友好関係にまで翻意するかもしれない。それ以上に、私達世代に心配なのは、中国・韓国の日本評価教育と、それに何もせず10年以上も放置した日本外交の担当者達の所業と現実である。領土問題など、過去から反論も議論もせず、既成事実を作られそうになると慌てる。
そのうえ、過剰反応で外交的ルールを外れやしないかと心配である。
日本の教科書は、反省と陳謝なく昭和7年以後の中国との武力衝突、その後の両国の関係に不適切な記述が多くなっている。年々その傾向が強い。
一方で、中国・韓国の教科書は、日本の侵略戦争を増幅して書きたてる。
両国の次の世代は、その教科書の年々広がる記述乖離によって、よりお互いの国民を憎みあわねばよいが(!?)と、危惧の念が多い。
今や、東南アジア諸国でさえ日本より中国の積極的アプローチに関心を持ち始めている。
郵政の民営化などと、官営で失敗すると「民営化」へ放り出す小泉さん!今必要なのは政治経済ともに北東アジアの安定にあるのです。どうしても戦争の英霊に陳謝と感動の参拝をしたいのなら靖国神社はお止めなさい。千鳥が淵のほうが適切です。これ以上、中国・韓国で反日感情がおおきくなれば、小泉さん「口先内閣主導だった首相として」、あなたの責任です。

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