〜My Message & My Way!〜

アクセスカウンタ

zoom RSS 「詩心 昭和歌謡曲」…この不穏な平成の歌草も不穏!

<<   作成日時 : 2012/05/02 16:46   >>

面白い ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 0

〜 詩心 昭和歌謡曲〜

早いもので、阿久さんが亡くなって5年。
久世さんが亡くなって4年。
あの若かった三木たかしさん(いずれも同事務所)が64歳で亡くなってからも2年かな!?
私を友人の末端に置いて頂いている方の半分以上は昭和世代で、昭和の意味のある詩を歌った方。
そのほかの若い方は、おそらく歌謡曲に人生などないと思われ、和製ロックというStreet Musicに会話を乗せて歌った方々でしょう。
政治も経済も書き尽して空虚になった頭に「昭和」をもう一度追加しました。

阿久さんや久世さんへの鎮魂歌かもしれない拙文を雑誌からNoteに転載しました。

画像


    “詩心 昭和の歌謡曲!”


*「歌は世につれ!」というけれど

 昭和という激動から復興の時代が64年過ぎ、それからもう平成という年号になって24年目になる。

 なんと、この平成は、バブル崩壊後の日本経済「下山の時期」、失われた20年と重なるのである。

 こんなに世の中が流動的になり、物体の形骸が見えないソフト産物(IT、ネット社会、デジタル…)が世の中を蹂躙(じゅうりん)するようになるとは思わなかった。

 昭和で人生の大半を過ごし、物体が視覚や触覚で捉えられて安心だった「昭和世代」には、感慨と言おうか、はたまた『世の中』、人間関係の崩壊とも言える変化に見舞われている。

 人の五官で確認できた五感という実感がなく、電波やある種の科学的光線、放射能とかの飛来している空間に生存させて貰っている感じも否めない。

 こんな世の中だから、対比的に、現実=ヴィジュアルで来た「昭和」の心は、人間の心に感じられるものであったと言える。

 訳も分からぬ政治屋さんまで「IT革命」などと、意味も分からずにインフォメーション(情報)テクノロジー(技術)の促進を云々した時代からでも10数年経つ。

 また、IT革命、パソコンが、高い人件費を低減するために登場してからでも20年近くになる。

 即物的な人間が、即ソフトを頼る人間には簡単にはなれない。

 今、世の中を騒がすのは、日本のお家芸であった物的生産ではなく、知的空間(痴的空間)を飛来する情報という怪物である。

 だから、情報技術が普及すると、Speed(速さ=拙速)Convenience(便利=怠惰)を優先する余り、生活までEasy(安易)になり、その背景の歌草まで情緒を欠くようになった。

 正に歌謡界の激変は、その時代の背景を映して「平成」という年号と反対に激変した。

 私は、このコラムを書かせて頂いてから、機会があるごとに、元作詞家であり、歌謡曲を愛してきたが故に、「歌は世に連れ」というテーマをおっかけさせて頂いた。

 国民的歌謡は、「リンゴの歌」に始まり、私なりの想定だが、山口百恵の「いい日旅立ち」、谷村新司の「昴」で終わったなどと書いたことを記憶している。

「国民的歌謡」などという言葉が死語になるぐらい、今の楽曲は情緒や人間の描き方が変わり、若者それぞれのグループの共通語か共通項の若者の応援歌的な存在になっている。

 カラオケ酒場やカラオケ・ルームに行くオジサン・オバサンには関係なく、それぞれの言葉で断片的に日常を表現してきている。

あるいは、楽曲を聴くのに、CDを買ってコンポでゆったり聞くと言った音楽鑑賞も激変している。

 我々老世代には馴染めないケータイやゲーム機、果ては昔の「ウォークマン」よりずっと高性能風な@・Podなどというメカに数千曲も記憶させ都合に任せて聴くとも言う。

 歌謡曲はカラオケか花見のご愛嬌となって形骸化し、若者の音楽は詞に彼らなりの感性を表現したつもりだろうが、曲次第のメカニックな造りになってきた感じもある。



*歌謡曲とは、「演歌」だけではない
 
 私が作詞家として10数曲組ませていただいた故井上忠夫さんは、あのポップなレコード大賞受賞曲「ブルー・シャトー」の作曲者であり、ジャッキー吉川と「ブルー・コメッツ」のリード・ヴォーカルでもあった。

 また、日本歌謡界の不世出の歌手とも言われる美空ひばりの歌ったポップス「真っ赤な太陽」は、後年、「石川さゆり」の「天城越え」でも大ヒットさせた故吉岡治氏の作詞であった。

 この2曲を、平成の今だからとしても、「演歌」とは言わないだろう。

 そして、戦後の駐留軍の影響から、三人娘(美空ひばり、江利チエミ、雪村いずみ)の歌ったポップな歌なども、いくら今の若者でも演歌とは言わないであろう。

 つまり、昭和の歌謡曲には、日本製のポップスあり、アメリカン・ポップスあり、バラードもあり、即『演歌』といわれるものなど、その範疇には日本人が歌う歌全てが含まれてきた。そこには、一編の人生があるとか、大きな自然が歌い込まれるとか、人間関係や男女のドラマが、ひとつのスケールを持って描かれていた。

 今、この稿を書くにあたり、「歌謡曲」(高 護 岩波新書)、「歌謡曲から昭和を読む」(なかにし礼 NHK新書)を読み直しているが、昭和に国民歌謡的に口ずさまれてきた曲は、その時代背景に、世につれてヒットしてきたものが多い。

 住宅事情から、ひとつの部屋で食事をして、テレビを見る家族。

 欠乏から立ちあがって前向きに進もうとする国民性!その前進的な画一性に不信なく「上を向いて」歩いてきた時代と歌謡曲との共通性を見いだせると思う。

 貧しいけど夢があった「三丁目の夕日」時代(東京オリンピック前後)に、ひとつのテレビをみんなで見て歌うから、それが老若男女関係なく口ずさまれ「国民歌謡」的な色彩になったのかもしれないが…。

 高護氏の「歌謡曲」には、60年代からの作家(作詞家・作曲家)が、レコード会社専属からフリーになり、そこに時代を反映させたヒット曲を書ける作家として、「阿久悠」、「なかにし礼」の2大作詞家を歌謡曲のプロデューサー的な存在として描いている。

 なかにし礼氏の「歌謡曲から昭和を読む」では、古くは「謡い」から歴史的に歌謡曲の現代まで、日本の歌草の歴史を紐解き、やはり、歌謡曲の隆盛は、60年代以降の作家フリーの競合時代が華もあり楽曲的にもバラエティーもあり、歌う/聴くがひとつになって歌謡曲を興隆させていった感じが覗える。

 その歌謡曲の感覚的な共鳴が、バブルとともに弾けたようなのも、歌は世につれなのかもしれない。

 その後、歌謡曲は、歌想も一回りもふた回りも小さくなり、俗に言う演歌作家(演歌ばかりの作詞家/作曲家)によって、ターゲットに遠い歌ばかりが書かれ、歌い手と作り手の相性が悪くなったのが、歌謡曲を俗に言う「演歌」十把一絡げにしてしまったのだろう。

 と言うよりは、オジサン・オバサンの聴く歌を作る作家は、その聴衆者の耳に同じ言葉とメロディーを飽きもせず提供し、聴く側は、そんな今の演歌を聴くに堪えず、昭和歌謡曲を口ずさむのである。

 しかし、まったく2極化した大衆音楽の世界でも、「由紀さおり」の「1964」のような、昔の歌のカバーでも聴くに堪えるものは評価されるのである。



*詩心のないアイドル・ソング 

 昭和の歌謡曲を懐かしむと言うことは、現在の歌謡曲が、聴く対象を失っているか、聴かせる楽曲が乏しいことを意味する。

 アメリカのポップスには、スタンダードとして歌われる曲も多い。

 日本の歌謡曲もそうありたいが、それを継承する次世代が和製ロックというストリート・ミュージシャン上がりで昭和の歌謡曲など知らない。だから、昭和世代のいる間にと、新聞広告や通販の「昭和歌謡曲大全集」ものが必死でセールスされているのであろう。

 昭和歌謡曲の2大作詞家、「阿久悠」、「なかにし礼」。

 阿久悠は、コピーライターだった。自分のコピーでモノを売る執念は尋常でなかった。

 一方、なかにし礼は、翻訳詩から出発しており、叙情的な詩人としての柔らかみが味だったような気がする。

 このヒットメーカーを中心に、この世代がフリーとなって、昭和歌謡曲の全盛期を作ったのだが…。

 平成の時代になると、良く言えば「自立」、悪く言えば「我が儘」か、対人関係や男女関係に潤いがなくなってきた。

 面白いことに、平成の下山時代になって、歌謡曲まで勝手に分解されてしまった。

 おそらく、デジタル的な発想が広がってから、若者の思考は拙速でコンビニになり、ある意味では歌い棄ての楽曲を数多く作りだし、自分たちで歌い尽してしまうのか!?

 アイドル・グループにしても、「おにゃんこ」は新鮮だったが、その後のつんくプロデュースの「モーニング娘」に、秋元康の華麗なる続編「AKB48」他は、なにも分からないアイドル志望の女の子を十把一絡げでまとめ売りして先のことなど考えないショーバイ。

 この秋葉原少女合唱隊は、「乃木坂XX」とか、ジャカルタでも「JKT48」などコピーが作られている。その一方で、この手のアイドル・グループまで、自動車や弱電と同じに「漢流」の「KARA」や「少女時代」に日本のマーケットを掻き回されている。

 いつの世でも「アイドル」はひとつの風俗みたいに輩出するが、彼女たちの音楽性は問わないで、芸人的な感覚での増加である。

 吉本の芸人は、消耗品。それと同じ?

 AKBの向かうところ敵なしとか…。でも、せめて「ピンク・レディ」か「キャンディーズ」程度の歌を歌って欲しい。





日本聴こう! 懐かしの昭和歌謡+懐かしのテレビ・ラジオ主題歌集 セット(CD)【 演歌・歌謡曲 CD】母の日 ギフト プレゼントに!
コロムビアファミリークラブ
日本聴こう! 懐かしの昭和歌謡+懐かしのテレビ・ラジオ主題歌集 セット(CD) 〈懐かしの昭和歌謡〉

楽天市場 by 日本聴こう! 懐かしの昭和歌謡+懐かしのテレビ・ラジオ主題歌集 セット(CD)【 演歌・歌謡曲 CD】母の日 ギフト プレゼントに! の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 4
面白い 面白い
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
「詩心 昭和歌謡曲」…この不穏な平成の歌草も不穏! 〜My Message & My Way!〜/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる